かけだしの翻訳者は、仕事を断らないのが鉄のオキテ?
- 情報を丸呑み&鵜呑みにした自分
- 仕事を受注し始めて…
- 翻訳者歴2~3か月にしてドツボにハマる
- なかなか断れなかった理由
- 断ってもお仕事は減らなかった!
- 自分のペースをつかむことの難しさ
- たどり着いた自分なりの結論
私が映像翻訳の仕事を始めて、まだ3年しか経っていません。
それも3年目に突入してまだ数か月なので、実質お仕事をしているのは2年ちょっとです。
トライアルに合格した時のうれしさは人生でうれしかった出来事BEST3に入るくらいでした。
普段からネットで調べたり本で情報を得たりして、翻訳者になるイメトレだけは万全だった私。
そこでちょこちょこ目にした情報は「来た仕事は断らない」ということでした。
情報を丸呑み&鵜呑みにした自分
これまでの学歴や職歴に自信を持てなかった私は、トライアルに合格し
「夢をかなえられた!」と浮かれまくっていました。
やる気マンマンでしたが、翻訳と言うお仕事があまりにも未知で
「来た仕事は断らない」と言い聞かせすぎて頭でっかちになっていたと思います。
仕事を受注し始めて…
細かく覚えていないのですが、トレーニングなどを経たあとは割とすぐお仕事を頂くことができました。
最初は仕事のスピードがかなり遅いので、短い尺から。
一件終え、一安心。
そしてまたお仕事の打診。
また一件こなし。
お仕事を始めて2~3か月くらいしか経ってない頃、20分ほどの尺で打診がありました。
シリーズもので、一週間ごとに納品があるような案件です。
翻訳者歴2~3か月にしてドツボにハマる
かけだしの頃は、20分翻訳するのにもものすごい時間がかかります。
2~30時間は余裕でかかっていたと思いますし、午前中は翻訳に関係のない在宅の仕事をしているので徐々に圧迫され始めました。
そしてまた別のお仕事の打診。
「断らないぞ~。」
またまた別のお仕事の打診。
「こ、断らないぞ…」。
さらにまたまた別のお仕事の打診。
「こ、断らな…ゲフッ」
なかなか断れなかった理由
ついにお断りした案件が出てきました。
しかし実際にはとっくのとうにキャパを越えていて、毎日3時まで仕事をするような状況でした。
そこまで断れなかった主な理由は、
・「来た仕事は断らない」ということで頭でっかちになってしまった
・断ったら次のお仕事が来なくなるのではと不安だった
・その時がたまたま案件が多い時期で、「今受けなければ稼げない」と思ってしまった
・自分より多い数の案件を受けている人もいる
断ってもお仕事は減らなかった!
まず、この時期に断った仕事もありましたがその後には関係なかったと思います。
翻訳会社や制作会社によるかもしれませんが、私がお仕事を頂いているところは断っても次のお仕事に影響を感じたことはありません。
個人的には、お断りするときは「受けたいのはやまやまなのですが」ということは伝わるようにしています。
自分のペースをつかむことの難しさ
私が自分のペースをつかめたのは、仕事を始めて1年~1年半くらい経ったころです。
つまりごく最近。
今でも完璧とは言えないのですが…。
自分がどれくらいの尺にどれくらいの時間が必要なのか。
どれだけお仕事を受けられるのか。
簡単なことのようですが、時間をかけようと思えばたくさん時間がかけられる仕事でもありますし、見極めるのが難しく感じます。
最初の1年は、ゆっくり休めた日は本当にゼロに近かった(もしくはゼロだった)と思います。
たどり着いた自分なりの結論
私の場合は、キャパぎりぎりまで受けてしまうとどうしてもミスが増えます。
そうなると「こんなんじゃ仕事をもらえなくなるかもしれない…」という恐怖心も出てしまうのです。
後々のことを考えると、自信をもって自分が担当した作品を言えるほうがいい。という決断に至り、基本的には少し余裕をもった量のお仕事を受けています。
ある意味投資です。
今では単価も上がり、仕事のスピードも上がったので同じ収入を半分くらいの時間で得られています。
考え方や仕事のやり方、受け方も人それぞれ。
今思えば、仕事を始めて本当に最初の頃は周りの情報などに振り回されていたなと思います。