映像翻訳の通信講座時代を振り返って。TOEICスコア845は十分? ②
かなり時間があいてしまいましたが。。続きです。
順調だと思って受講していたものの、行き詰まり。
人の意見に耳を傾けることで成績は改善。それから…?
不安を残したまま講座修了
客観的に見る、というコツをつかみ成績が上がったものの
最後のほうはまた成績が伸び悩んでしまいました。(最後のほうは課題の評価も厳しくなります)
課題点は明らか。
「解釈力」です。
課題は分かっているのに、どうやって解釈力を身に着ければいいのか分かりませんでした。
英文の意味は分かるにも関わらず何だかしっくりこない。
何が本当に言いたいんだろう?
そんな状態のまま修了。その後、受講生が受けるトライアルに臨みます。
トライアルで痛恨のミス
合格するまで、私は何度かトライアルを受けました。
その中で一度だけ痛恨のミスを犯してしまったこと。
それは「指示書をきちんと読まなかった」です。
指示書とは、字幕の字数制限やルールなどを指示するもの。案件によって違います。
その中で口調について指示があったのに見落としていたのです。
デビューしてプロになった今思えば本当にあり得ないミスなのですが
その当時は「支持を守る」「裏どりをする」「表記に気を配る」
この3点が欠けていました。
しかしそれでも私の一番の課題は解釈力のまま。
ただこれはちょっとしたことで改善できました。
コツをつかむ②
トライアルで不合格になっても成績が優秀であれば面談ができました。
そこでトライアルの課題について直接アドバイスや質問が可能です。
「ここで訳例のような解釈を自分で導きだせなかった。
どうすれば導きだすことができたのか」と質問をさせていただき、
返ってきた答えは…
「映像を見たら分かる(判断できる)。」
引っ張ってまでブログに書くことか、と思われるかもしれませんが
こんなにシンプルで大切なことが私はできていなかったのです。
映像を見ることの大切さ
まだまだ映像翻訳者3年生の私が偉そうに言えることではないのですが。。
映像を細かく見ると、たくさんヒントや答えが見つかります。
例えば It's cute. は文章だけ見ると「それかわいいね」ですが
それだけでは何を指しているのかは分かりません。
映像を見て、登場人物が何を指さしているかや
何に目線を送っているかを見ることで初めて
It が着ている洋服だったり、バッグだったり何なのかが分かる。
そうすれば自信をもって、訳文を「かわいいバッグだね」などと明確にできますよね。
当然のことのようですが細かなところで以外とヒントを見逃すことはあります。
逆に言えば、映像の中にあるヒントや答えをきっちり見つけられれば
解釈力や読解力がグンとあがると個人的には思うのです。
結局TOEIC845は十分なの?
私の場合は十分ではありませんでした。
ちなみにトライアルを受ける時点でスコアはちょっぴり伸びて860でしたが
セリフの中で知らない単語は山ほど出てきますし
「映像をよく見る」というコツがわかるまで、かなり苦しみました。
調べものや映像からのヒントを見逃さないよう
足りない部分を補って何とか合格できた…という感じです。
スコアがものすごく高くても、映像を注意深く見なければ
せっかく高い英語力を持っているのになかなか合格できない。
なんてことになるかもしれません。
個人的な意見も多いですが、少しでもお役に立てれば幸いです^^