フリーランス映像翻訳者Yukoのブログ

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映像翻訳者5年生。翻訳のお仕事の話などをつづっていく予定です。

リーディングが苦手な私でも読み切れた洋書の紹介と、実践した勉強法

翻訳者らしからぬタイトルですが、

私は英語のリーディングが苦手でした。(今も苦手意識あり)

ワーキングホリデーに行く前、TOEICのスコアは確か590点で

リーディングは250点くらいだった気がします。

 

 

 

 

当時のリーディングのレベル

当時は英字新聞などは全然内容が入ってきませんでした。

文法の理解度が低かったのも原因ですが、

ボキャブラリーの少なさも大きかったと思います。

1つの文に、分からない単語が何度も入っていると

進むのも遅いし理解も難しかったです。

ラダーシリーズの本は読み切れるものの、

普通の洋書を読みたいという謎の欲もあり。。

 

 

リーディングが苦手な私でも読めた本

私が初めて1冊最後まで読めた洋書が

「Chocolate Chip Cookie Murder」シリーズです。

 

 

下のStrawberry Shortcake Murderは2作目。

「チョコチップクッキーは見ていた」というタイトルで

日本語にも翻訳されています。

主人公はクッキー店を営むハンナで、

恋愛の要素もありつつ、お菓子のレシピも紹介しつつ

町で起きた殺人事件を解決していくという内容です。

 

この本のメリットとデメリット

当時のリーディング力でも読めたくらい英語がシンプルで読みやすいのと、

とにかくデザインがカラフルでかわいいのが気に入りました。

棚に1冊ずつ増えていくのが楽しい…!

続編もたくさん出ています。

易しめの英語でリーディング力を鍛えつつ、

「洋書を読めた…!」という達成感が欲しかった私にはピッタリでしたが

デメリットは本格的な推理小説を求めると寂しいかも?

それと恋愛は全く進まないので、あってないようなものというか。。

 

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実践した勉強法

この本と出会い、何冊か読んだ後ワーキングホリデーに行きました。

語学学校に通っている間、いろんな先生にリーディングの勉強法を聞き

行きついたのがこちらです。

 

・熟読

・多読

・内容をまとめる

 

1つのやり方にこだわるのではなく、これらを並行して実践しました。

熟読は文章の読解力を高めるため

多読は読むスピードを上げるため。

内容をまとめるというのは、1章分もしくは数ページ読んだら

読んだ内容を書き出すというものです。

こちらも語学学校の先生に教えてもらった方法ですが、

「読んだ気になっただけ」というのが防げるので大事だなと思いました。

 

 

 

語学学校の先生のオススメは?

オススメの本を聞いた時、語学学校のクラスは

ちょいアドバンスくらい(TOEICの目安は650くらい?)でしたが

ハリーポッターを勧められました!

ハリーポッターは子供向けの本で、

文法とかもそんなに難しくないから・・・という理由でしたが

私には難しかったです。。

独特な固有名詞も多いのが大きな原因だと思います。

日本語である程度固有名詞を知った状態で読めば、また違うかもしれません。

  

まとめ

続けられなければ意味がないので、

やはり自分に合ったレベル&内容の本を選び

バランスよく進めるのが大事だな~と感じました。

また、書き出さないにしても読んだ内容を整理して

「読んだ気になっただけ」を防ぐことも大切だと思います!

以上です~

 

「写経」が映像翻訳の勉強にオススメだと思う理由

映像翻訳の勉強法などについて調べていると、

「写経」と目にしたことがある人も多いと思います。

私も講座の受講時に実践して効果を体感したので

何がよかったか、注意点など書いてみます。

 

 

 

字幕の写経とは

字幕を書き写すことです。(だろうな…と思われた方、ごめんなさい汗)

誰か呼び始めたのか…ピッタリの呼び方ですね。

ドラマや映画などをノートなどに書き写すだけ。

私の場合は1日に5~15分くらいやっていました。

 

書き写すだけのこの「写経」、私の場合は効果があったのでご紹介です~。

 

語彙力や表現力が広がった

私の場合は通信講座だったので、

他の受講者の字幕を見るということがありませんでした。

映画やドラマなど、字幕を書き写していると

自分では思いつかない表現や単語が出てきます。

なるほど~、と思いながら実際に書き出すことで

自分の語彙や表現として身に着くんじゃないかと思います。

 

 

表現のパターンが身に着いた

上の内容と少しかぶるのですが、これも大きかったです。

例えばThank you.を丁寧調で字幕にする場合

普通に訳せば「ありがとうございます」ですよね。

写経をしていると「感謝します」など

文字数を節約するためのパターンのようなものを感じると思います。

(他には「~なってしまうかもしれません」→「なりかねません」など)

当然、翻訳する上でパターンに当てはめられないことのほうが

圧倒的に多いのですが個人的には役立ちました。

 

 

 

字幕のトーンが身に着いた

学習をスタートして間もない頃、

映画鑑賞が好きな人でも いざ自分が字幕を作るとなると

どんなトーンがいいのか分からなかったり

講師から指摘があったり。。

私は完全にこのパターンでしたが、

字幕を書き写すことでトーンが身に着き

指摘されることはかなり少なくなりました。

トーンが硬すぎる、軽すぎるなど指摘を受ける人には

特にオススメです。

 

「写経」を実践する場合の注意点

①DVDの字幕を書き写す

②複数の作品を書き写す

③絶対ではないことを心に留めておく

 

すべてYuko調べなので、あしからず…。

 

①については、配信系だと字幕のクオリティに

かなりバラつきがあるため。

②については、1つの作品だと

1人の翻訳者の字幕にしか触れ合えないため。

③はどういうことかというと、

「写経」で身に着けた表現を講座で繰り出しても

指摘が入る場合があるということ…!

「〇〇のDVD場合、このパターンではこの字幕だったのに何故ダメなの…」

と落ち込んでしまうかもしれません。

前後の流れや状況、作品、課題を見る人の価値観などによっても違うので

根を詰めすぎず実践してみるといいのではと思います!

 

以上です~

 

 

 

 

映像翻訳の仕事を始めたら作品リストの作成を…!

これは自分の失敗談を踏まえてのお話です。。

他の翻訳者の方からすると「そんなの常識だよ」という

内容かもしれません……

 

 

作品リストとは

私が勝手に作品リストと呼んでいるだけなのですが

要は、自分が今まで翻訳した作品のリストです。

最初の1~2年くらいは特に気にしていなくて、記録していませんでした。

これを後々 後悔することになりました…(涙)

 

ふと要求される「業務経歴書」

今まで合計4回くらい必要になったことがあります。

そのうち2回は他社への登録の時だったので、予想はついていたのですが

翻訳の仕事を始めて少しした頃に初めて提出を求められました。

登録している翻訳会社から、仕事の相談が来た時です。

やりたい場合はクライアントに提出するために

業務経歴書が必要とのことでした。

担当作品を記録していくべきなんだろうなとは思いつつも

当分1社だけでやっていくつもりだったので後回しにしていたら

割とすぐにしっぺ返しをくらいました(笑)

 

後悔してメールを漁り続ける

それしかないですよね…

急いでメールを漁り始めました。

ちゃんと記録していれば生じなかった、無駄な時間が。。

担当作品は記録すべきだと痛感した出来事でした。

他社への登録以外でも、経歴書を求められることが稀にあります。

 

スプレッドシートで担当作品や収入を管理

辛酸をなめ(自業自得)、何にどうやって記録しようかなと考え

個人的にベストだったのがスプレッドシートです。

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こんな感じ。

計算式を入れて、合計金額なども計算できるようになっています。

仕事で職務経歴書の提出を求められた時は

作品と尺の部分だけコピペして体裁を整えるという感じです。

ジャンルの記録は重要な項目ではないかもしれませんが

プルダウンがかっこいいのでつけてみました(笑)

Excelでも同様に管理できますね。

私はネットにつないでいる状態がほとんどで

何となくスプレッドシートのほうが使いやすいので

個人的な好みでスプレッドシートを使っています。

 

まとめ

記録方法は何であれ、担当した作品を記録しないと

私のように痛い目を見ることになります。チーン

 

以上です~!